2人の私の夏休み
今週のお題「夏休み」
夏が来た。
私は夏が嫌いだ。
夏のうちは冬が好き、
冬のうちは夏が好き、というその場人間。
でも夏の木陰が好きだ。
ザワッと汗ばんだ髪が張り付き、
ざらりとした質感の肌が見える。
いいなぁと思う。
たなびくワンピースも、歪む口元も、
目元のシワも、
私は人を見るのが好きだ。
ぼーーーっとずーーっと見てられる。
このぼーっとしてる感性100%の私は末っ子気質で甘えたがり、クリエイティブ、気まぐれ。
メールを返したり、意向を組み、課題について考えて組み立てる私は長女気質でツンとしたがりだ、営業的でもある。
この2つの私は共存しているが、
共存できない、そんな関係にある。
長女の時は末っ子になれないし、末っ子の時は長女になれない。半分半分できたら一番いいのだけれど、それもなかなか難しい。
歳をとるにつれてだんだん長女でいないといけない事が多くなって、末っ子気質の私は息が出来なくなりつつある。そうならないように前職を退職したはずなのにな。おかしいな。
まぁでも根っこが甘えたがりで
気分屋だから結局長女になりきれないのだ。
「違う自分になろうとしてなりきれてない」感じがするね、と友達に言われた。
たしかになぁ。
長女として信頼を積み上げていくのはドミノを積んでいく感覚に似ているんだ。怖い。
ピリピリする、
あの感じが末っ子の私は嫌でできない。
100%クリエイティブでありたいと思うけど、
それも長女の私の常識が邪魔してできない。
中途半端に自分を甘やかして
生きてきてしまった。
でも両方の気持ちがわかる。
寄り添えるそんな人間でありたいと思う。
浅く広く。
偶に深く。